【プロが解説】家の外壁掃除、素材別の正しいやり方と洗剤の選び方

【プロが解説】家の外壁掃除、素材別の正しいやり方と洗剤の選び方

「なんだか家の外壁が汚れてきたな…」「雨だれやカビが目立って、お家の印象が悪くなっているかも…」

そう感じて、ご自宅の外壁掃除について調べていませんか?専門業者に頼むと費用がかかるし、自分でできるものなら自分でやりたいですよね。でも、外壁の素材によって掃除方法が違うって本当?どんな洗剤を使えばいいの?

この記事では、そんな疑問をお持ちの一戸建て所有者の方へ向けて、外壁の主な汚れの原因から、サイディング、モルタル、タイルといった素材別の具体的な掃除方法、効果的な洗剤や道具の選び方、そしてDIYで安全に掃除するための注意点まで、プロの視点から分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたも自信を持って外壁掃除にチャレンジでき、お家の美観を蘇らせることができるはずです。さあ、一緒に外壁をキレイにしましょう!

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外壁の汚れの種類と原因を知ろう

ご自宅の外壁に付着する汚れは、一見すると同じように見えても、その種類や原因はさまざまです。汚れの種類を正しく理解することは、効果的な掃除方法を選ぶための第一歩となります。ここでは、外壁に多く見られる代表的な汚れとその原因について解説します。

雨だれ汚れ

雨だれ汚れは、窓枠や換気口の下、あるいは外壁の突起部から伝い落ちる雨水によって発生する黒っぽい筋状の汚れです。雨水が外壁表面の砂埃や排気ガス、カビの胞子などを巻き込みながら流れ落ちることで、特定の場所に汚れが集中し、目立つ筋となって残ります。特に、外壁表面の凹凸や塗膜の劣化が進んでいる箇所では、汚れが付着しやすくなります。

カビ・コケ

カビやコケは、湿度が高く日当たりの悪い場所に発生しやすい緑色や黒っぽい斑点状の汚れです。特に、北側の外壁や建物の陰になる部分、植栽が近い場所などでよく見られます。これらは空気中の胞子が外壁に付着し、雨水や湿気を栄養源として繁殖します。見た目を損なうだけでなく、カビやコケが根を張ることで塗膜の劣化を早めたり、外壁材そのものを傷めたりする原因にもなるため注意が必要です。

鳥のフン

鳥のフンは、軒下やベランダの手すり周辺など、鳥がよく止まる場所に付着しやすい汚れです。酸性の性質を持つため、長時間放置すると外壁の塗膜を侵食し、シミや変色の原因となることがあります。また、乾燥してこびりつくと固着しやすく、除去が困難になるだけでなく、衛生面でも問題となるため、見つけたら早めに対処することが大切です。

砂埃・排気ガス

砂埃や排気ガスによる汚れは、日常的に外壁に付着し、徐々に蓄積されていく汚れです。風に乗って運ばれる土埃や、車の交通量が多い道路に面した家では排気ガス中の微粒子が外壁に付着し、全体的にくすんだ印象を与えます。特に、外壁表面の凹凸や静電気を帯びやすい素材では付着しやすく、雨が降るたびに洗い流されることもありますが、完全に除去されないと徐々に黒ずみが進行していきます。

外壁の素材別!正しい掃除方法

外壁の掃除方法を始める前に、ご自宅の外壁がどのような素材でできているかを確認することが非常に重要です。素材の特性を理解せずに誤った方法で掃除をしてしまうと、外壁を傷つけたり、劣化を早めたりする原因となる可能性があります。ここでは、主な外壁素材ごとの特徴と、それぞれの素材に合った正しい掃除方法、そして避けるべきNG行動について詳しく解説していきます。

サイディングの素材と特徴

サイディングは、日本の住宅で最も多く採用されている外壁材の一つです。工場で生産されたパネルを現場で貼り合わせていく工法で、デザインやカラーバリエーションが豊富です。主な種類として、セメント質と繊維質を主原料とする「窯業系サイディング」と、ガルバリウム鋼板などの金属を成形した「金属系サイディング」があります。窯業系は耐火性やデザイン性に優れ、金属系は軽量で断熱性が高いという特徴があります。どちらのタイプも表面に塗装が施されており、この塗膜が外壁を保護する役割を担っています。掃除の際は、この塗膜を傷つけないよう注意が必要です。

おすすめの掃除方法と注意点(サイディング)

サイディング外壁の掃除は、基本的に中性洗剤と柔らかい道具を使うのがおすすめです。

  • 基本的な掃除方法

    • 水洗い: まずはホースで水をかけ、表面の大きな汚れやホコリを洗い流します。上から下へ向かって水を流すのが効果的です。

    • 中性洗剤と柔らかいブラシ・スポンジ: 薄めた中性洗剤を使い、柔らかいブラシやスポンジで優しく汚れを擦り落とします。力を入れすぎると表面の塗膜を傷つける恐れがあるため注意しましょう。

    • すすぎ: 洗剤成分が残らないよう、たっぷりの水でしっかりと洗い流します。洗剤が残るとシミの原因になることがあります。

  • 高圧洗浄機の使用: 高圧洗浄機は効率的ですが、使い方を誤ると外壁を傷める可能性があります。

    • 注意点: 噴射口を外壁から30cm以上離し、水圧を低めに設定して使用しましょう。特に目地やサッシ周り、シーリング部分に直接強く当てると、水が浸入したり、シーリング材が剥がれたりする原因となるため避けてください。

  • NGな掃除方法

    • 硬いブラシや研磨剤入りのスポンジ: 表面の塗膜を削り取ってしまい、外壁の劣化を早める原因となります。

    • 強力な酸性・アルカリ性洗剤: 塗膜を変色させたり、傷めたりする可能性があるため、使用は避けましょう。やむを得ず使用する場合は、必ず目立たない場所で試してからにしてください。

    • ゴシゴシと力を入れて擦る: 塗膜が剥がれたり、傷がついたりする原因となります。

モルタルの素材と特徴

モルタル外壁は、セメントと砂を混ぜたものを塗って仕上げる伝統的な工法です。独特の温かみのある風合いや、デザインの自由度の高さが魅力です。しかし、多孔質(小さな穴がたくさんある)であるため、水や汚れを吸収しやすく、カビやコケが発生しやすいという特徴があります。また、乾燥や建物の動きによってひび割れが発生しやすいという点も挙げられます。これらの特性から、掃除の際には外壁を傷つけないよう、特に優しく丁寧な作業が求められます。

おすすめの掃除方法と注意点(モルタル)

モルタル外壁はデリケートなので、低圧での水洗いを基本とし、カビやコケには専用の洗剤を検討しましょう。

  • 基本的な掃除方法

    • 水洗い: ホースで水をかけ、表面の汚れを洗い流します。サイディング同様、上から下へ流しましょう。

    • 柔らかいブラシと中性洗剤: 薄めた中性洗剤を使用し、柔らかいブラシやスポンジで優しく擦ります。モルタルは表面が粗い場合が多いため、汚れが溝に入り込んでいることがあります。

    • カビ・コケの除去: カビやコケがひどい場合は、外壁用のカビ取り剤やコケ除去剤を使用することを検討してください。製品の指示に従い、必ず目立たない場所で試してから広範囲に使用しましょう。

    • すすぎ: 洗剤成分が残らないように、念入りに水で洗い流します。

  • 高圧洗浄機の使用: モルタル外壁への高圧洗浄機の使用は、細心の注意が必要です。

    • 注意点: 高圧洗浄機は水圧を最も弱く設定し、外壁から十分に距離をとって使用してください。強い水圧はモルタル表面を削ったり、ひび割れ部分から内部に水が浸入したりする原因になります。できる限り、ホースとブラシでの手洗いをおすすめします。

  • NGな掃除方法

    • 高圧洗浄機での直接噴射や高圧での使用: 表面を傷つけ、剥がれやひび割れを悪化させる可能性があります。

    • 硬いブラシや金ブラシ: モルタル表面を削り取り、塗装や下地を傷つけてしまいます。

    • 強力な酸性・アルカリ性洗剤の無計画な使用: モルタルの成分と反応して変色したり、劣化させたりする恐れがあります。

タイルの素材と特徴

タイル外壁は、粘土や石を高温で焼き固めたもので、非常に耐久性が高く、汚れや傷に強いのが特徴です。高級感があり、メンテナンスの手間が少ないと思われがちですが、タイルそのものが汚れにくいだけで、タイルの表面や目地には砂埃、カビ、コケなどが付着することがあります。特に目地部分は多孔質で汚れが溜まりやすく、カビやコケが発生しやすい箇所です。タイルの美しさを保つためには、この目地の掃除がポイントとなります。

おすすめの掃除方法と注意点(タイル)

タイル外壁は耐久性が高いですが、目地を傷つけないよう配慮が必要です。

  • 基本的な掃除方法

    • 水洗い: ホースで水をかけ、表面の砂埃や軽い汚れを流します。

    • 柔らかいブラシ・スポンジと中性洗剤: 薄めた中性洗剤を使い、柔らかいブラシやスポンジでタイル表面を優しく擦ります。

    • 目地の掃除: 目地の汚れには、目地用のブラシや歯ブラシなどを使って、中性洗剤で丁寧に擦り洗いします。カビやコケがひどい場合は、塩素系漂白剤を薄めたもの(カビキラーなど)を少量使い、目立たない場所で試してから使用することも可能ですが、変色に注意が必要です。

    • すすぎ: 洗剤成分が残らないよう、たっぷりの水でしっかりと洗い流します。

  • 高圧洗浄機の使用: タイル外壁への高圧洗浄機の使用は、比較的安全ですが、目地への配慮が必要です。

    • 注意点: タイル本体は高圧洗浄機に耐えられますが、目地部分に直接強く当てると、目地材が剥がれたり、水が浸入したりする可能性があるため、距離を保ち、斜めから噴射するなど工夫しましょう。

  • NGな掃除方法

    • 目地を傷つけるような強い摩擦: 硬い金属ブラシなどで目地をゴシゴシ擦ると、目地材が削れて劣化を早めます。

    • 強力な酸性洗剤の無計画な使用: タイルの種類によっては変色したり、目地材を傷めたりする可能性があります。特にセメント系の目地は酸に弱いため注意が必要です。

その他の外壁素材(ALCなど)の掃除方法

ALC(軽量気泡コンクリート)は、内部に気泡を多く含んだコンクリート系のパネルで、断熱性や耐火性に優れています。サイディングと同様にパネルを貼り合わせて施工しますが、モルタルと同様に多孔質であるため、吸水性が高く、表面の塗装が劣化するとカビやコケが発生しやすくなります。

  • ALC外壁の掃除のポイント

    • 優しく手洗い: 基本的にはサイディングやモルタルと同様に、ホースでの水洗いと、薄めた中性洗剤、柔らかいブラシやスポンジでの手洗いが推奨されます。

    • 高圧洗浄機の使用は慎重に: 高圧洗浄機を使用する場合は、水圧を最も弱く設定し、外壁から十分に距離をとって行いましょう。強い水圧はALCの表面を傷つけ、防水性能を低下させる恐れがあります。

    • カビ・コケ対策: カビやコケが発生しやすい素材のため、専用の除去剤を使用する際は、必ず製品の指示に従い、目立たない場所で試してから使用してください。

どのような外壁素材であっても、まずは目立たない場所で試してから広範囲の掃除を行うことが、失敗を防ぐための最も重要なポイントです。

外壁掃除に使う洗剤・道具の選び方

外壁をきれいに保つためには、汚れの種類や外壁の素材に合わせた適切な洗剤と道具を選ぶことが非常に重要です。間違った選び方をすると、外壁を傷つけたり、思ったような効果が得られなかったりするだけでなく、作業中の事故につながる可能性もあります。ここでは、外壁掃除に役立つ洗剤と道具、そしてその選び方のポイントを解説します。

中性洗剤

中性洗剤は、ご家庭で日常的に使う食器用洗剤などと同じタイプで、外壁掃除において最も汎用性が高く、安全に使用できる洗剤の一つです。酸性やアルカリ性の洗剤に比べて外壁の素材を傷めるリスクが低く、色落ちや変色の心配も少ないため、初めて外壁掃除をする方にもおすすめです。

主に軽度の砂埃や排気ガスによる汚れ、初期のカビやコケ、雨だれ汚れなどに効果を発揮します。頑固な汚れには効果が薄い場合もありますが、まずは中性洗剤から試してみると良いでしょう。使用する際は、水で薄めてから柔らかいブラシやスポンジで優しく洗い、その後しっかりと水で洗い流してください。

アルカリ性洗剤・酸性洗剤(注意点と共に)

中性洗剤では落ちにくい頑固な汚れには、アルカリ性洗剤や酸性洗剤が効果的です。しかし、これらの洗剤は非常に強力なため、使用には細心の注意が必要です。

アルカリ性洗剤は、油汚れやタンパク質系の汚れ、頑固なカビやコケに強い効果を発揮します。特に排気ガスによる黒ずみや、油分を含んだ汚れに有効です。 一方、酸性洗剤は、水垢やサビ、コンクリートの白い汚れ(エフロレッセンス)などに効果があります。

しかし、これらの強力な洗剤は、外壁の塗膜を傷めたり、変色させたりするリスクがあります。特に、アルカリ性洗剤はアルミやFRP、酸性洗剤は金属や大理石など、特定の素材に対しては使用を避けるべきです。また、これらを混ぜて使用すると有毒ガスが発生する危険があるため、「混ぜるな危険」の表示がある製品は絶対に混ぜないでください。使用する際は必ず目立たない場所で試してから、ゴム手袋や保護メガネを着用し、換気を十分に行うなど、安全対策を徹底しましょう。

ブラシ・スポンジ

外壁の表面を物理的に擦り洗いする際に欠かせないのが、ブラシやスポンジです。外壁の素材を傷つけないよう、適切な硬さのものを選ぶことが重要です。

基本的には、柔らかい素材のブラシやスポンジを選びましょう。硬すぎるブラシは外壁の塗膜を剥がしたり、傷をつけたりする原因になります。特にサイディングやモルタルなど、デリケートな素材には注意が必要です。届きにくい高所の掃除には、柄の長いブラシや伸縮式のポールに取り付けられるタイプが便利です。汚れを落とす際は、力を入れすぎず、優しく円を描くように洗うのがポイントです。

高圧洗浄機

高圧洗浄機は、強力な水圧で汚れを効率的に洗い流せるため、広範囲の外壁掃除に非常に有効な道具です。しかし、使い方を誤ると外壁に深刻なダメージを与えるリスクもあるため、慎重な使用が求められます。

メリットとしては、手作業に比べて短時間で広範囲をきれいにできる点、しつこい汚れも落としやすい点が挙げられます。 デメリットとしては、水圧が強すぎると外壁の塗膜を剥がしたり、目地のシーリング材を傷めたり、外壁材そのものを破損させたりする可能性があることです。特に、サイディングの継ぎ目や塗装が劣化している箇所への使用は注意が必要です。

高圧洗浄機を使用する際は、必ず低圧設定から始め、外壁から十分な距離(30cm~50cm程度)を保ち、斜め下方向から当てるようにしましょう。また、ノズルの種類も重要で、一点に集中する直射ノズルではなく、扇状に広がる拡散ノズルを使用してください。ALCやモルタル、劣化した塗装の外壁には使用を避けるか、非常に慎重に行う必要があります。

その他(脚立、養生シートなど)

安全かつ効率的に外壁掃除を行うためには、洗剤やメインの道具以外にもいくつか準備しておきたいものがあります。

  • 脚立やはしご: 高所の作業には必須です。安定性の高いものを選び、必ず二人以上で作業を行うか、固定具を使用するなど安全確保を徹底してください。不安定な場所での作業は絶対に避けましょう。

  • 養生シート: 窓や植木、隣家への洗剤や汚れの飛散を防ぐために使用します。特に洗剤を使用する場合は、周囲への影響を最小限に抑えるために必ず準備しましょう。

  • 保護具: ゴム手袋、保護メガネ、帽子、滑りにくい靴など、作業中の安全を守るための服装や装具は非常に重要です。洗剤が皮膚や目に入るのを防ぎ、転倒などの事故を防ぐためにも必ず着用してください。

  • バケツ: 洗剤を希釈したり、水を汲んだりするのに使います。

  • ホース: 水を供給するために必要です。十分な長さがあるか確認しましょう。

これらの道具を適切に準備することで、安全に、そして効果的に外壁掃除を進めることができます。

汚れの種類

おすすめ洗剤

おすすめ道具

注意点

軽度の砂埃、雨だれ、排気ガス

中性洗剤

柔らかいブラシ、スポンジ、高圧洗浄機(低圧)

外壁を傷つけないよう優しく洗う。高圧洗浄機は距離を保つ。

カビ、コケ

アルカリ性洗剤(カビ取り剤)、中性洗剤

柔らかいブラシ、スポンジ、高圧洗浄機(低圧)

アルカリ性洗剤は素材への影響に注意し、換気を十分に行う。目立たない場所で試す。

鳥のフン、泥汚れ

中性洗剤

柔らかいブラシ、スポンジ、高圧洗浄機(低圧)

乾燥する前に洗い流すのが効果的。強く擦りすぎない。

水垢、サビ

酸性洗剤

柔らかいブラシ、スポンジ

酸性洗剤は金属部分や特定の外壁素材(大理石など)への使用を避ける。混ぜるな危険。

油汚れ

アルカリ性洗剤

柔らかいブラシ、スポンジ

アルカリ性洗剤はアルミなど特定の素材を避ける。保護具を着用し、換気を十分に行う。

DIYで外壁掃除をする際の注意点と安全対策

自分で外壁掃除を行う際には、いくつかの重要な注意点と安全対策を講じる必要があります。これらを怠ると、思わぬ事故や外壁へのダメージにつながる可能性があります。安全かつ効果的に作業を進めるために、以下のポイントをしっかりと確認しましょう。

事前の準備(養生、服装など)

掃除を始める前には、周辺への配慮と自身の安全確保が不可欠です。まず、隣家や植栽、車など、洗剤や汚れた水が飛散してはいけない場所は、養生シートなどでしっかりと保護しましょう。特に、植物は洗剤に弱いため、念入りな養生が必要です。

次に、自身の服装も重要です。汚れても良い長袖・長ズボンを着用し、滑りにくい靴を選びましょう。洗剤や汚れから目や手を保護するために、保護メガネ(ゴーグル)やゴム手袋、帽子も必ず身につけてください。

作業中の安全確保

高所での作業が伴う外壁掃除では、安全確保が最も重要です。

  • 脚立やはしごの安定性確認: 使用する脚立やはしごは、必ず安定した平らな場所に設置し、ぐらつきがないかを確認してください。可能であれば、二人で作業し、一人が脚立を支えるようにするとより安全です。

  • 無理な体勢を避ける: 届かない場所を無理に伸ばして作業すると、バランスを崩し転落する危険があります。脚立を移動させるか、より高さのあるものを使用するなど、常に安定した体勢で作業できる範囲に留めましょう。

  • 天候の確認: 強風の日や雨天、雨上がりの日は、足元が滑りやすくなるため作業を避けてください。晴れた日で、風の穏やかな日を選ぶのが賢明です。

洗剤の取り扱い

外壁掃除に洗剤を使用する場合は、正しい取り扱い方を守ることが大切です。

まず、使用する洗剤の表示をよく読み、定められた希釈倍率を守って薄めてください。原液のまま使用すると、外壁を傷めたり、色ムラの原因になったりする可能性があります。洗剤を外壁に塗布する際は、下から上へと塗っていくのが基本です。こうすることで、洗剤が垂れて筋になるのを防ぎます。

また、洗剤の放置時間も重要です。メーカーが指定する時間を守り、長時間放置しすぎないように注意しましょう。放置しすぎると、外壁材に洗剤成分が浸透しすぎて変色や劣化を引き起こすことがあります。最後に、すすぎ残しがないよう、たっぷりの水でしっかりと洗い流してください。洗剤が目や皮膚に付着した場合は、すぐに大量の水で洗い流し、異常があれば医師の診察を受けてください。

洗剤を使わない掃除方法

軽い汚れであれば、洗剤を使わずに水洗いのみで対応することも可能です。特に、砂埃や軽い泥汚れ、排気ガスによる薄い汚れなどは、水洗いで十分落とせる場合があります。

洗剤を使わない掃除は、環境への負荷も少なく、外壁材へのダメージのリスクも低減できます。高圧洗浄機を使用しない場合は、ホースとやわらかいブラシやスポンジを使って、上から下へ向かって水をかけながら汚れを洗い流しましょう。この際も、強くこすりすぎないように注意し、外壁材を傷つけないように優しく洗浄してください。

外壁掃除を業者に依頼する場合

外壁掃除は自分で行うことも可能ですが、汚れがひどい場合や高所の作業が必要な場合、あるいは時間がない場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。ここでは、業者に依頼する際のメリット・デメリット、そして費用の目安について解説します。

業者に依頼するメリット

専門業者に外壁掃除を依頼することには、以下のような多くのメリットがあります。

  • プロの技術と専用機材による徹底的な洗浄 業者は外壁の素材や汚れの種類を見極め、適切な洗剤や高圧洗浄機などの専用機材を駆使して、セルフでは落としきれない頑固な汚れもきれいに除去します。

  • 高所作業の安全性確保 高所の外壁掃除は転落のリスクが伴いますが、業者は足場を組むなど安全対策を徹底し、事故なく作業を進めてくれます。

  • 時間と労力の節約 広範囲の外壁掃除は時間も労力もかかります。業者に任せることで、ご自身の負担を大幅に軽減できます。

  • 仕上がりの美しさ プロの技術により、ムラなく均一で美しい仕上がりが期待でき、建物の美観を最大限に引き出せます。

  • 付帯作業や点検 掃除と合わせて、外壁の劣化状況やひび割れなどの点検を行ってくれる業者もあります。早期発見により、大きな修繕費用を未然に防げる可能性もあります。

業者に依頼するデメリット

一方で、業者に依頼する際にはいくつかのデメリットも考慮しておく必要があります。

  • 費用がかかる 最も大きなデメリットは、やはり費用が発生することです。DIYに比べると高額になります。

  • 業者選定の手間 数多くの業者の中から、信頼できて適切な価格の業者を選ぶには、複数の見積もりを比較検討する手間がかかります。

  • 作業日程の調整 業者のスケジュールに合わせて作業日程を調整する必要があり、すぐに作業してもらえない場合もあります。

費用の目安

外壁掃除を業者に依頼する場合の費用は、様々な要因によって変動しますが、一般的な目安としては10万円〜30万円程度が相場となることが多いです。

費用の変動要因としては、以下のような点が挙げられます。

  • 外壁の面積:建物の延床面積が広いほど、費用は高くなります。

  • 外壁の素材:特殊な素材や繊細な素材の場合、慎重な作業が必要となり費用が上がる可能性があります。

  • 汚れの種類と程度:カビやコケが広範囲に及んでいる、あるいは頑固な汚れがこびりついている場合は、洗浄に手間がかかるため費用が高くなる傾向があります。

  • 足場の要否:高所の作業で足場が必要となる場合、その設置費用が別途発生します。

  • その他:使用する洗剤の種類、付帯する点検や簡易補修の有無なども費用に影響します。

正確な費用を知るためには、必ず複数の業者から見積もりを取り、作業内容と費用をしっかりと比較検討することが重要です。安さだけで判断せず、実績や評判も考慮して信頼できる業者を選びましょう。

外壁掃除を怠るとどうなる?

外壁の汚れを放置すると、単に美観が損なわれるだけでなく、建物の構造や資産価値にまで悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、雨だれやカビ、コケなどの汚れが深く固着し、通常の掃除では落ちにくくなります。

また、これらの汚れは外壁材の劣化を早める原因となり、塗膜の剥がれやひび割れを引き起こすことも。特にカビやコケは、外壁材の内部にまで根を張り、建物の構造材を腐食させるリスクを高めます。結果として、大規模な補修工事が必要になるなど、余計な費用がかかる事態に発展しかねません。さらに、汚れが目立つ外壁は、建物の資産価値を低下させる要因にもなります。定期的な掃除は、お住まいを長持ちさせ、美しさを保つために非常に重要なメンテナンスなのです。

外壁掃除の頻度はどのくらい?

外壁掃除の最適な頻度は、ご自宅の立地条件や外壁の素材、汚れの種類によって異なりますが、一般的には1〜3年に一度のペースで全体的な掃除を行うのがおすすめです。

例えば、交通量の多い道路沿いや日当たりの悪い場所にある家は、排気ガスやコケ、カビが付着しやすいため、より頻繁な掃除が必要になるでしょう。また、雨だれや鳥のフンなどの軽い汚れは、見つけ次第こまめに拭き取ることで、頑固な汚れになるのを防ぎ、結果的に大がかりな掃除の負担を減らすことができます。定期的なチェックと、汚れに応じた適切なタイミングでの掃除が、外壁を美しく長持ちさせる秘訣です。

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株式会社白川工芸社 代表取締役 中根 義将

株式会社しらかわ工芸社
代表取締役 中根 義将

施工実績3000件以上を誇る「日本一親切な外壁塗装専門店」を目指す、株式会社白川工芸社の代表取締役。お客様目線のていねいな施工を提供するとともに、「仕事ができる」だけでなく「人間ができた」一流の技術と心を持つ職人の育成に情熱を注いでいる。