代表挨拶
受け継いだ「お客様目線の真心」を胸に
白川工芸社は、1954年(昭和29年)に創業して、創業70年を目前にしています。
創業当初は、看板塗装だった事業も、現在では外壁塗装を中心に、防水工事や内装リフォームまで自社完結できるまでになりました。
これもひとえに長年にわたりご愛顧してくださった地元地域の皆様方、お客様のお陰だと深く感謝しております。
私は、創業70年を目前にして3代目社長に就いたわけですが、幼少の頃から、創業者の祖父と2代目社長である父、そして、優しく頼りがいのある職人たちが額に汗して仕事に取り組む姿に囲まれて育ちました。
来る日も来る日も、祖父や両親、職人たちが「お客様に喜んでいただくには、一体どうすればいいのか」「満足していただくために、ほかに何ができるのだろうか」と知恵を絞り、ひたむきにお客様に向き合う光景に、私は子供心にも尊敬と憧れをもっていました。
そのような環境の中で成長していった私は、高校卒業後、地元・神戸を離れて県外の大学に進学。一旦は、海外展開もしているゼネコン企業に就職し、毎日目の前の仕事に夢中になる日々を過ごしていました。しかし、2011年、東日本大震災に遭遇。復興活動に携わる中で、その理不尽な天災に見舞われた被災地の方々の数奇な人間模様に触れ、しばしば悲しみと無念さに苛まれました。そんなどうしようもない気持ちに押し潰されそうになったとき、ふと今の自分を形作ってくれた故郷・神戸に対する想いが込み上げてきたのです。
神戸の地で、幼い頃から見てきた祖父と両親、職人たちが懸命に仕事をするあの光景。お客様に満足して安心していただける仕事に懸けて、祖父・父母、職人たち皆で必死に守ってきた会社の看板。そして、長きにわたりご愛顧してくださる地域のお客様たち。私をここまで無事に育ててくれたのは、すべて地元・神戸の皆のおかげではないのか。私が生涯を通じて恩返しをすべきは、故郷・神戸の地で、地元地域の皆に対してではないのか、と奮い立ったのです。
その後、神戸に帰郷し、白川工芸社に入社。2017年10月に3代目社長に就き、今日に至ります。今、私は、創業70年周年を目前にして、一層身の引き締まる思いでいます。
創業以来、お客様の長年のご愛顧のおかげをもちまして、信頼と実績を積み重ねることができました。
これからも祖父・父から受け継いだ「お客様目線に立つ姿勢」をモットーに、私たち白川工芸社が誇る技術力を発揮し「お客様の満足と安心」を追求し続けてまいります。
創業者の紹介
この方は、しらかわ工芸社の創業者の中根秀夫です。愛知県岡崎市で看板屋を営業していましたが倒産。昭和40年、家族と共に心機一転神戸へ。そこから裸一貫、看板塗装業を立ち上げ順調に行くものの、昭和50年オイルショックの影響で再び倒産。しかしその後、不屈の精神力で神戸市須磨区白川台の地で塗装専門店「白川工芸社」を立ち上げ、息子たち3人も入社し、阪神淡路大震災、バブル崩壊後の不況期を乗り越え、今や日本一親切な塗装店と呼ばれるようになった。その存在がそのものが、錨となり、羅針盤となり、しらかわ工芸社を支えている。
白川台本店の看板は今どき珍しい手書き看板です。
しらかわ工芸社の白川台本店の看板は、創業者の中根秀夫の作品です。カッティングシートが多い現在、昔ながらの手書き看板です。平成１６年（２００４）に脳梗塞で入院し、後遺症として右半身が不自由になり、文字書きも満足にはできなくなりました。しかし、やはり不屈の精神力で毎日の自己流リハビリを続け、昔ほどではないにしろ、ここまで書けるようになったのです。よ～く見るとバランスが若干悪い部分もありますが、中根秀夫８２歳（平成２７年現在）、渾身の作品です！
この魂のこもった手書き看板が、しらかわ工芸社の職人仕事の象徴です。ただ上手に塗装するだけではなく、お客様には親切に、義理人情を大切にして末永くお付き合いしていく。それが、創業者中根秀夫の信念です。時代は変わっても、地域に根付く職人仕事と日本の心を守るために、しらかわ工芸社は塗装業界 の1番星☆となって、お客様の幸せな暮らしを守っていくのです！
第2代目代表取締役
「日本建築塗装職人の会」で全日本ベスト塗装店最高金賞を2011年度より4年連続受賞。今では建築塗装業界の有名人物。自らが経営する塗装店（しらかわ工芸社）では店舗経営責任者、職長、親方を数多く育成し、西日本で一番の繁盛店にする。若手職人不足の中、職人育成こそが真の社会貢献と重要視し、業界の古い考えを払拭して新しい時代に合った育成法で、心身ともに健全な若手職人を業界に輩出している。